ひよこ振り返りその2 肯定する場所

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ひよこの家の保育で、貫かれていたこと。

それは

「子どもたちのことをいちばんに、
ひとりひとりに寄り添って、
心の通い合うあたたかい保育」

であることでした。

 

これって、保育園ではよく見かけるフレーズの集合です。
当たり前みたいな、平凡な感じさえします。

でもこれを、本気で本当に貫くことって、とても難しい。
私は保育の現場で学びたくて、5カ所の現場で勤務した経験があり、
その経験から分かったことはそれでした。

「子どもたちのことをいちばん」に考えた保育をするには、
それが可能な運営理念、運営体制、人員配置、環境、
そして何より、「子どもたちのことをいちばん」にしたいと思う
運営者と職員の気持ちの継続がないと成り立たない。

乳幼児の気持ちに寄り添うには、まずは人員の余裕が必要です。
例えば、子どもが自分の気持ちを表現して怒ったり泣いたりしているとき、
職員の数が少なければ個別対応する余裕がないので、
その発された思いをどうにか丸め込んで
他の子たちと同じように行動するよう促すしかなくなります。
子どもの心に常に寄り添う保育をしていれば、
気持ちを受け止めてもらい、すぐに立ち直ることもあり、
それが保育園での自然な姿でもあります。
でも人員の余裕が常になくて、毎回丸め込まれたら、
子どもの心に寄り添っているとはとても言えない。
そして、そんな保育
(人員配置がぎりぎりで子どもの心より
保育をスムーズに回すことが優先されている)
をしている現場を、随分たくさん見てきて、
やっぱりひよこはすごいなあ、と思ったのでした。

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