保育園児との格差が大きい!

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認可の保育施設を利用した子どもに使われる公費のように、
認可の保育施設を利用しない子どもを対象とした
行政サービスがもっとあるといいのですが、
今はせいぜい行政の一時保育に補助が出ていることくらいでしょうか。

不公平である、ということももっと注目されるべきではあると思いますが、
私が危機感を感じているのは、環境によって、
「基本的信頼感」を育む機会を奪われる子どもたちの存在です。

幼稚園に入るまで、あまり親以外と接触する機会もなく、
隣の部屋に住んでいる人もよく知らないし、
「知らない人にはついていっちゃダメよ」と教えられれば、
親以外の人に安心感を覚えるのは難しくなり・・・
かといって「ワンオペ育児」で疲れた母の顔色をうかがうように過ごしていれば、
家の中も完全に安心できる場所ではなく、
「自分は大事にされている」と感じられずに育ってしまう・・・

実をいうと、私は「基本的信頼感」があまり育めなかったタイプの人間です。
母からは愛されていましたが、母は父にも頼れず孤独な子育てで苦労しました。
母以外の人と幼い頃接した記憶がなく、
幼稚園で初めて社会と直に接すると、他人は怖いし、家の外は苦痛でした。
母が子育てや家事で疲弊してイライラしている姿が記憶の中で強く、
家の中は家の中で息苦しいものでした。
そして自己肯定感がとても低く、今でも楽しい気持ちで生活することに苦労しています。

そのため、そんな自分とばかり四六時中一緒にいることで、
自分の娘が同じよう自己肯定感の低い人間に育ってしまったらどうしよう・・・という恐怖が常にありました。
その恐怖から、「ひよこの家」に通園することで逃れることができ、
そしてひとりでも多くの子どもに楽しく生きて欲しく、
今このようなプロジェクトをおこすきっかけになりました。