いちばん大変な時期なのに、頼れる場所がない!

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そのためには、この子どもが0〜2歳くらいの、いちばん大変な時期に、
がんばり過ぎずに人の助けを借りつつ楽しく過ごすことがほんとうに重要です。

 

元々、この子どもが生まれてからの数年の「赤ちゃん」から「子ども」へと変化していく時期は、
大前提として親としていちばん楽しく幸せな時期です。
小さい小さい赤ちゃんが運んでくるたくさんの幸せ、
こんなにかわいいものがあるのかと驚き、
初めての感情をたくさん経験でき、
その小さい赤ちゃんが一日一日成長し変化していくこの時期、
多くの母親はあまりのかわいさ、愛しさで、自然と自己犠牲を厭わなくなります。

 

総合的に大変な時期でありながら、いちばん楽しく幸せな時期。
その「楽しく幸せ」の割合より、「大変」の割合が大幅に超える時間が継続的になったとき、
子育ては「辛いもの」になってしまうのではないでしょうか。

 

ほんとうは幸せを感じる機会の宝庫であるこの時期を「心底辛い」と母親が思うことは、
その母親の人生においてものすごい損失です。もったいない!
もちろん、「辛いけれどやっぱり子どもはかわいいし、幸せ!」という母親が大半だと思います。
でも人はそれぞれキャパシティーが違います。肉体的にも精神的にも。

 

産後で身体がとても辛い中でもひとりで頑張って、気づけばまた元気になれた人もいれば、
元々体質的に体力がないのに同じようにひとりで頑張って、致命的な病気を得る人もいます。
産後鬱みたいなのになりかけたけど、同じ境遇のママ友と支え合って乗り越えた!という人もいれば、
産後鬱みたいなのになって、子どもと閉じこもっていてサポートも得られず、本当に鬱病になってしまった人もいます。

 

そして、自分の身体や心が思うようにいかない状態での育児は「辛いだけ」のものとなり、
まさか自分には縁がないと思っていた「虐待」につながっていくこともあります。
「虐待」まで行かずとも、元気のないお母さんの隣で育つ子どもは、子どもなのにすでに何か重いものを背負ってしまいます。

 

もし、「辛いもの」になってしまう前に、サポートがあれば。